景気は回復したか・・・記帳会こぼれ話('14/03/17)

 申告期が佳境を迎え、民商会員の生活実態が申告書に表れます。一見売り上げが上がったかのような数値もありましたが、実情を聞くと見た目では見えない苦労があるとの話を聞きました。
 金属関係の仕事をするAさんは、「今年久しぶりに1000万を超え、再来年からかかる消費税を払いきれるか心配です」と語りました。
 2008年の中国好景気のあおりを受けたとき、売り上げは格段に上がり、しかし、金属バブルが終焉すると売り上げが三分の一になるほど激減し、生活を困窮させました。それ以来、久しぶりに売り上げ1000万を超えましたが実情は、「実は売り上げは上がりましたが、仕事量が増えるだけで経費も同じように掛かり、手元に残るお金は、前期とさほど変わりません。しかも、消費税率8%を収めなければならないなんて考えられません」と話しました。
 また、金属の単価は価格の変動が激しく、「今年の一月に行なった仕事を四月にしたとしたら、一月は14万の単価が、四月は10万と極端に変動します。その差額を元請けさんが補償してくれるか、そんなことはありません」と苦虫を噛む表情で答えました。
 民商では「消費税に潰されないように、万全の体制を取りましょう」と声をかけました。